一夜
消え入るように
ささやく声は
私の言葉がかき消して
君のホントの感情が
視えないままの夜だった
あの日扉を開けたのは
けなげな明るい問いかけで
ふたりいっしょにいれるなら
生きてみるのも良いかと想えた
砂漠の国にも行ったっけ
夢のオーロラ光も視た
風の吹きくるましろな神殿
大笑いしたエメラルドの海
君が勇気を与えてくれた
明るい夢を与えてくれた
なにを
間違えたんだろう
なにに
つまずいたんだろう
消え入るように
ささやく声が
別れの言葉とわかるから
君のホントの感情を
視ないふりでもしていたかった