ポエム
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『昭和ノスタルジー』への憧憬のうた



少し羨ましくて。
『昭和ノスタルジー』を
語れる人は、いいよねー。

平成も終わるこの年、
来年、昭和は、懐かしさとアナログと
まだあった人情と、
淡く甘ったるい憧れをこめて、
『昭和ノスタルジー』と
呼ばれることになるだろう。

でも、そんなもの、
テレビやネットで映像や音声を見て聴いて、
でも、そのあたたかさは、その愛は、
けっしてわたしには、わからないものね。

その、ほんとうは、
けっしてわたしには、触れられないものね。

パチパチはじけて、
キラキラひかって、
愛も、恋も、希望も、絶望さえ、
焼けて、燃えて、死さえそばにあった、
痛々しく、騒々しい、想像と、創造。

そう、そういうものととらえ、
わたしは
青空の上に隠されている、
悠久の宇宙の漆黒の闇を、
いつも仰ぎ見るように、
昭和ノスタルジーの、
いまは遠くで輝いている
いい意味での寂しさを
いつも、いつも、
それはいまも、
感じていたいのだ。

そこに、大きな意味などなく
ただただ、感じていたいのだ。







23/03/20 23:34更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
ま、本文どおり、ずいぶん昔に書いた詩だね。
あれから、5年、『昭和ノスタルジー』とは呼ばないけど。昭和再ブームてきな?
あ、むろん、とある人のとある詩を読んで。インスパイアされて。

そーいえば、なんかそんな過去詩、書いてたなぁ、と。

夜はゆき、春が来たなら桜木のトンネル潜って、ただ君が好き

などと云う。

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