夜のほんとうをみせてほしい
夢や現実をみて
天空の
輝きだけをみられずに
それで
心が少しなきそうだった
いまも憶えている
つかのまの幸せを
いまも忘れられない
きっとやって来ると
約束してくれた朝のこと
夜は
キライだな
すみきっていた
朝の価値観を
すっかり奪い取って
その街には
爛れた街の気配しか
残されていないみたいで
だれも
それを踏まえて
生きてゆくんだね
夜は
キライだな
くっだらない夢や
耐えきれそうもない現実を
どんなに懸命に考えてみても
答えなど出ず
三月初旬の明るくけなげな
天空の
輝きだけをみられずに
それで
心が少しなきそうになった