爪と月(恋双翼にくるまれて)
愛だの
恋だの
くだらない話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの爪の熱さに比べれば
ねぇ?
欲だの
夢だの
見えない話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの爪の熱さに比べれば
ねぇ?
夜だの
月だの
闇の川の話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの月の冷たさに比べれば
ねぇ?
好きだの
嫌いだの
しゃべることをずいぶんしていない冬に
喉元を
締め付ける
じぶんの指の間に罪人が入り込む
んだろう?
北だの
南だの
どちらへ行こうがふたりになれない
ひとりと
ひとりが
それさえ言えずに楽しみながら生きている
んだろう?
恋だの
くだらない話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの爪の熱さに比べれば
ねぇ?
欲だの
夢だの
見えない話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの爪の熱さに比べれば
ねぇ?
夜だの
月だの
闇の川の話をいくらしてみたところで
背中に
食い込む
おまえの月の冷たさに比べれば
ねぇ?
好きだの
嫌いだの
しゃべることをずいぶんしていない冬に
喉元を
締め付ける
じぶんの指の間に罪人が入り込む
んだろう?
北だの
南だの
どちらへ行こうがふたりになれない
ひとりと
ひとりが
それさえ言えずに楽しみながら生きている
んだろう?