堕天使のうた
ルシフェル?
ルシファー?
堕天使
サタン
大魔王
神に叛しもの
蛇
神に次ぐ力を持ったもの
最強最美な天使長
蛇
なぜか、昔から
闇に惹かれる。
べつに心根が
黒いとか
闇系の仕事をしているとかでは
けっしてなくて。
あ、心根は、
自己評価なので
じつは
とんでもない
腐った人間なのかもしれない
自覚してないだけで。
闇に惹かれるのは、
不思議な白い堕天使の
せいかもね?
甘ぁーい、
声で、さ
僕たち人間を蕩けさせる
白い堕天使。
僕たちは
ホントは
神さまが怖いのかもしれない
なぜって、
ふつうに生きてるだけで
やっぱり罪や誤ちは、犯すもの
どこでだって、
だれにだって、
ただただ正しい生き方なんて、
できやしない
と、
想ってしまう
弱い僕もいて。
懸命に
それじゃあダメだからと、
叛きたくなる
僕もいて。
でも。
その良心に叛いても、
たとえば
憧れの君のように
神さまに叛いたとしても、
生きてゆくことのほうが
大切じゃ、ないか?
悪いことをして
生きる、
って云ってるんじゃないよ。
懸命に生きてゆくなら、
泥まみれ、嘘まみれに
なってしまうことだって
あるかも
しれないだろ?
それくらい、
どうせ
死ぬまで生きつづけるんだからさ
僕は
そうして生きてくよ。
僕たちは、
こんな幸せで不幸で
優美でけがらわしくて
生きていたくて死にたくなる
そんな絶望に満ちた
希望に輝く世界を歩いている。
闇に、
惹かれるのは、
《病み》に、
惹かれるのと
似ているのかもしれない
ヤンデレって言葉が
むかしあったけど
究極の、
愛のカタチだとは
想う
あの
悲しみの
堕天使は
神さまへの愛を
ひとりじめしたかった
ただの
ヤンデレだったのかもしれないね
《一敗地にまみれたからと云って
それがどうしたと云うのだ》
神さまと闘って負けた堕天使は
そう云いはなって
新たなる闘いに挑みつづけるんだよ
いつまでも、いつまでも。
それをふと、
応援したくなる
僕もいたりして
ちょっと、こまるけど。
憧れの君の闘いは
いつだって
キラッキラって
輝いてみえるのが
ズルいよね?
ま、でも、
それが
ヤンデレ、
だからね?