守りたい
ホントは誰もが《綺麗》になりたい
天使みたいに《綺麗》になりたい
だからからだを磨いたり
こころを磨いてみたりする
人生なんてゲームだ、と
人生なんて芝居だ、と
口笛吹いて強がって
いられた昔も、あったんだ
わたしひとりで生きてるだけなら
最後の最期は、のたれ死んでも
ぜんぶは、じぶんの、せいだから
その最悪さえ、抑えていれば
作り笑顔で光っても、
痛い心も痛くないとか、
嘘もホントも強がり笑い、
鉄の心を持ってるから、とか
平気な涼しい、顔していられた
そんな、不毛な、昔もあった
けれど彼女に出逢って、しまい
守れる《強さ》を、望んだときに
わたしはなんて弱いんだッ!って、
顔を、覆って、泣いたんだ
ホントは誰もが《気高く》なりたい
天使みたいに《気高く》なりたい
だからからだを鍛えたり
こころを鍛えてみたりする
ホントのホントは、
《綺麗》でなくても、
《気高く》なくても、
いいんだよ?
ただただ、彼女を、守りたい
ちゃんと、彼女を、守りたい
死ぬまで、彼女を、守りたい
彼女のために、生きていく
そのためだけに、生きていく
これが、ホントの、心の、奥の
わたしの、本気の、本音、だよ
あゝでもホントに、ありがとう
彼女に逢わせてくれたとき、
彼女に逢わせてくれたくに、
彼女に逢わせてくれたまち、
彼女に逢わせてくれたひと、
みんなみんなに、ありがとう
だからちゃんと、生きてゆけるよ
ホントは誰もが《やさしく》なりたい
天使みたいに《やさしく》なりたい
だから彼女は地上に降りて
うつむきかげんで、そっと微笑った