新しい春
緑色した宝石を
まるで小石であるように、
少し触って冷たい、と
触った指を庇うよに、
急いで放り投げていた
海の底にあったソレ、
土の奥にあったソレ、
夜になるたび
ほのかに光り、
ソレを教えてくれていた
目にはみえない悲しみや
口に出せない心の痛み
みたいなか細くか弱い気持ちも
そっと癒してくれるソレ、
さくら色した空気のなかで
漂うように、浮かんだり、
みどり色した若葉の陰に
ひっそりかんと、隠れたり、
たれかの笑顔が明るいわけは、
そんなところに、あったり、ね。
まっすぐ目をみるその微笑みが
心をぬくめてくれるのも、
ソレのおかげか、しれない、ね。
春はもうすぐやって来る、
春はもうすぐやって来る、
春はもうすぐやって来る、
それはやさしく眩しい春の陽。