たくさんたくさんありがとう
まるでアルバムのなかで
笑ってる君が
いまもそのドアを開けて
風とともに入ってくるような、
そんな夢をみさせてほしい
この前みた
天体ショーの
まえの、黄昏どきに瞬いていた
あのひとつ星を
忘れられない
あれ、
オレンジ色だっただろ?
イヤ、
未確認飛行物体だとか
地球外生命体だとか
幽霊だとかお化けだとか
幽体離脱だとか
見間違いだとかでは
けっしてないんだ
その確信を胸に抱いたまま
夜空から
まっしろななにかの羽根が
ひらひらと螺旋を描くように
落ちてくるのを
ほんのちょっぴり、泣きそうになりながら
みあげていた、よ
ただみているだけで、
どんなに汚れた心も
それより汚れた体も
ほんの少し
清く、きよめてくれたと
想えたよ、
初めてみた光景なのに
なぜか懐かしさなんて
感じたりしてさ、
たいせつに
しようと想ったのは
その想い出が
きっとダイヤモンドレモンみたいな
かなしい美しさだったけど
み逃してしまいそうなくらい、
ほんの
一瞬だったから
あれから、
すべてを
好きになれたようだ、よ
それが
幸せだと
云えるかどうかなんて知らないけど
あれから、
すべてを
好きになったようだよ?
幸せって、
さ、
経験したことないけど、
あんまり幸せすぎると
その幸せが
いつのまにかに、逃げてしまわないかと
心配のあまり
不安になるらしいです。
ありがとう、
だけ、
許されるなら、
いままで隠してきた
すべての罪をすべて曝け出してみても
ありがとう、
と云うことだけは許されてほしい
君に、ありがとう
彼に、ありがとう
奴に、ありがとう
彼女に、ありがとう
奴らに、ありがとう
夜に、ありがとう
月に、ありがとう
星に、ありがとう
夜の世界に、ありがとう
そしておそらく
これは間違ってっからちょい照れながら
じぶんじしんに、
ありがとう