夢幻の君
その夢色の小魚が
やさしく海を泳ぐでしょう
夢幻の海の珊瑚たち
そろって歌っているでしょう
まぼろしいろの夜の波
なんども語りかけるでしょう
(明るい夜に棲む君の
傷は僕にかまうことだよ)
夢幻の夜の切なさに
僕はそのとき気づくでしょう
挑んだ君のまなざしに
僕は憧れ泣くでしょう
その白肌の天使たち
美し空を飛ぶでしょう
都会の夜のしあわせは
だれもがさわれるものでしょう
まぼろしではない悲しみを
忘れてシッポを撫でるでしょう
(まばゆい月下で泣く君の
罪は僕にかまうことだよ)
ささやく涙の儚さに
僕は君を愛すでしょう
挑みつづける切なさに
もうやめようよと泣くでしょう