ポエム
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愛をみつめる

 

遥かかなたの想像の

終末なんて知らないし

悲しみなんてだれもみな

胸にいだいて生きている


サマルカンドの空に星

幸せいろの風が吹く

よる旅をする静けさの

なかにとどまる軽い罪


生きてゆくのは南天の

もとをさまよう蛇に似て

力尽きたら月光の

したで眠りにつくだろう

悲しみかかえたまま眠る

寂しいよるを知るだろう

ホントのよるを過ごすとき

あらがう気持ちを想うとき

寝顔にそっと触れてくる

そのあたたかさに目を覚ます

ここまで遠くに来たことを

それでも後悔しないよる

すべてをかつて失った

とどまる世界を失った

だれに逢うため生まれたか

だれに逢うため生きてきた


サマルカンドの青い空

幸せいろの風が吹く

旅する人の心には

愛をみつめるあたたかさ









22/11/16 21:33更新 / 花澤悠



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