君の夢をみる
美しい顔で
小雨ふるなかたたずんでいる
さみしそうな唇が
かすかに震えているのは
十月とはいえ冬のような
寒さのせいだろうか
初めて君をみたときの
崩れおちそうな心の流れを
ちゃんと憶えている
消え入りそうな儚げなたたずまい
早朝のうっすらとみえる
白い三日月のような
幻かとも想い
二度見したのも憶えている
もしも希いが叶うなら
ひとことでもいいから
あたたかくしてあげられる
言葉を掛けてあげたいな、と
夢みるように想ったのを
憶えている
そしていつしかその夢は
現実となり
君と笑いながら話をしあえる
友だちになれたね
今夜も君のしあわせをこい希って
しずかな眠りにつけるように祈って
こちらも
布団に入ることにするね
たぶん
寝言ででも
泣きそうになるくらいの
君への愛おしさを
呟いては
しまうんだろうけどね