ポエム
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らぶみーてんだー


はたらくというのは
はた(周囲)を楽にさせる
幸せの道だと
そんな綺麗事
こころにぜんぜんなにひとつ
染みなかったけれど

夕陽がただ沈んでゆく
この街のことは
好きだと信じられた黄昏


投げすてるほどの
意味があるなら
その怒りは
投げすててしまえばいい

だれか、
あたしのはたらきを
認めてくれないものか

だれか、
あたしの献身を
好きだと云ってくれないものか



ただ黄昏どきは
ほんの一瞬で終わるから
あたしは帰る家もなく途方にくれる

けして住んでいる部屋が
ないわけではない

幸せを
感じられる場所がないだけなんだ

ひとりきりで
ひとりのじぶんのことを
楽にしてやるのも
けっこうたいへんなんだ

だれに
すがればいい?
この、
ひとりを厭わないと云いはる

永遠に行きつけない
虹の蜃気楼に住みたいと云いはる

あたしひとりが、
だれに
すがればいい?

そこにだけある
さみしさのなかの笑顔が
その虹には描かれているらしい

だれのことも
楽にするために
あたしひとりがはたらく世界
なんかも夢想する
永遠に行きつけない
けれど

そんな夢みたいな
あたしの痛い希(のぞみ)を
知っているという
悲しいけどあたたかい人も、
どこかには、
いてくれるのだろうか?







22/10/07 01:34更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
さ〜て、ここで問題です。花澤さんは、今夜はいままでおきていた?それともいま目覚めて、こんなことしてる?ど〜っち、だ?ま、答えを云うほど野暮じゃないので、今夜はこのままおやすみグッナイ。 か、ら、の。 アーンド、グッドラック。

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