ポエム
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花火みたい



広島で泣いたのは
なにを目にしたからだったろう

想い出すこともできず
ただそれが早朝だったことだけは
憶えている

街を洗う波のような暖かい朝日の中で
笑いながら泣いたのは
しあわせだったのかもしれないけどね

私の夜を返して欲しくて
泣いた訳ではないみたいだから
私は私を許すと想う

それでも胸は痛んだりするんだ

あなたの中に入り込みたいの
それだけできれば
消えて無くなってもいいけど

そのあとはあなたが泣く番かもしれないよ

いつも黒い瞳の色が真っ赤に燃えたのが
まるで小さな花火みたいにみえたんだ







22/09/28 21:06更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
きさらぎさんの、「花火」って詩に感化されて。一度、そっちのほうこそ、読んでみてください。

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