青い地球をみあげられる月のうえで
まるでジェットコースターに乗ってる快感のようなら
そのまま乗りつづけていればいいさ
両手を上げてキャーって云いニコニコ笑ってる笑顔が
好きだよ
まるで恐怖を感じていない無邪気なところもとても
好きだよ
とても安全な乗り物だとぜったいに壊れないんだと
信じられている人がいるからあたしなんか
夜空をみあげてみえないはずの星雲を
首が痛くなっても探しつづけることにするよ
そっちのほうがロマンチックだと想うから
だって短い人間(じんかん)少なくても
じぶんの好きにやっていきたいものね
あまり面白くもない
怖くもないジェットコースターには
あまり乗りたいとはどうしても想えなくて
両手を上げてニコニコ笑ってる人はもう
けんめいに楽しんでいてくれよと祈ろう
長ぁ───────────い、まえがきは
ここまでですよ
そうです、ここからがタイトル詩ですよ
(けっこうナルってしまいました、てへ)
『青い地球をみあげられる月のうえで』
もしももしも
月面に立てるなら
青く美しい地球が
みえるのでしょう
もしももしも
風になれるなら
遠くの無人島まで流れ着きます
そこで人目を気にせず
バカみたいな大声で泣くのでしょう
なにも聴きたくなくて
ヘッドホンをして
雑音みたいな耳鳴りの果てに
幻みたいな冷たい月の輪っかだけ
オロロン、オロロンと泣く声を聴く
空に浮かぶ君の横顔をみて懐かしい
すっかり忘れてしまった
あの頃の幸せが想い出される
ずっとわすれていなかったんだね
ほんとうは
ともしびを心にともすひとりでいても
頬が冷たいキスを想い出して傷つく
キスで傷つかせる君の
センスはじつは大好きなんだったけれど
あゝそしてその代わりになれる
こんなところで
闇の明ける夢を
こんな風にみているのです
青い地球をみあげられる
月のうえで
そっと
月のこころに冷たいキスをするのです