夏の終わりのメロディーを聴きながら
心が疼く
夏も終わる
風は秋の色に染まる
空はなにも語らずただ晴れわたり
抑えられないさみしい青い静けさで
海を見降ろしてくれている
そういえばこの夏の真夜中の浜辺で
ふたり花火をしたときも
なにもいえず
お互いが好きだったと想うけど
目も合わせずに
ただ静かに夜空をみあげていたなぁ
それだけでも
通じあえてた
そして最後は
線香花火をみつめて
そんな夜も
いつも、いつも、いつも
いったい
この夏の想い出の中で
君の潤んだ瞳の奥で
僕の顔はどんな風に映っていたのだろう
ただ精一杯君が好きだと
いつも、いつも
いつも、いつも
もはや後悔しそうなほどの
しあわせすぎた夏を
たとえば君と二人きりの世界の
すべてが消えて無くなったとしても
忘れることなんかできやしないんだ
あのときの君の横顔を
永遠に忘れられない
まるで翼を探す幼い天使のような
君のことが愛しくて
愛しくて、愛しくて、愛おしいんだと
いまは照れたりせずに
云ってしまってもいいのかもしれない