そう、幸せってこういう瞬間なのかな
夜に氷水を飲んで眼を瞑る
すると少しだけ開けた窓から
まるで柑橘系の夜風が香り
昼間に吸った汚れた空気を
からだ中から追い出してくれる
ちょっとした苦しみなんか
ひっくり返して
透明な液体にして
まぶたの奥の方から流し去ってくれる
窓を開け放してみあげると
初夏の星空が満天にまたたき
少しだけ微笑んでいるじぶんを知る
ちょっと調子に乗ってるかもしれないけど
そう、幸せってこういう瞬間なのかな
とか想ってしまう
だって
夜空に浮かんだ北斗七星がふりかけてくれる
柑橘系の夜風で心を洗い
心を癒すのは
とても心地よいくつろぎだし
いつか想った
もう、生きていたくない痛みも
すっかり薄れさせてくれるみたいなんだ
そんな中
願うのは
いつか叶うと信じたい
私が過去を克服したじぶん自身を持って
震えるほど美しい心を持つあなたとの出逢い
満月にかかる夜虹の下の街で
あなたとふたり
シュロの木をめざして
手をつなぎながらゆっくりと歩きたい