やさしい寝息
つまらない
今を疚しく感じたら
あさ早く起き牛乳を飲む
池にポチャン
となにかが入る音がして
まぁるい波はゆっくり消える
なぜだろう
頭に天使の翼の絵が
浮かぶ朝食まだ食べてない
くらかった
空気がしろい靄となり
さぁ一日が音なく始まる
白い目の
カラコン付けてみる世界
ぼんやりみかえす善意の人たち
好きですと
嘘吐く少女の瞳には
夜空でこぼれた星くずキラリ
騙すより
騙されたほうがいい人の
マネをするのはたやすい絶望
世界では
やさしいひとは不幸だと
嘘じゃないから泣きたくなるんだ
魔法使い?
やさしい時間の使い方
だけをおしえて不幸でもいい
陽は昇る
花をめでてる星たちの
すなおでやさしい寝息も聴こえる
なぁ、神よ?
やさしい世界でなくなれば
おまえも辛い目に合う、だから
おねがいだ
この身は守らなくていい
彼女を辛い目から救って、
痛いほど
やさしい彼女が奏でてる
むげんの歌を世界へ流して………