ポエム
[TOP]
ともし火



明るい
夜の
まちかどに
佇んで
いるのか

月が照る音が
聴こえる
月の
音が
すこし
うるさいな
って
嘘だけど
そんな音
しや
しない
けど

夜道
街灯
白く
光る
ひざ
かかえ
座って
いるのか

明るい
なみだを
ためて
いる目


独り
ぼっちは
こわい
気がする

気がする
だけ
生きる邪魔には
ならない
から



夜道
ゆく
たったひとり

瞳を
隠さず
ゆく

あさは
牛乳を
飲むの
それで
独りを
怖れず
美しく
羽ばたくの

なら
いいね


夜なら
心に
いっぽん
ともし火
ともし
それで
心の
水底
照らす


変わり
ばえせず
すごす
ひとよ

また
いいかも
しれない
から



あゝ
君がいなくなってからというもの
僕はほんとうの独りぼっちに
なってしまったよ

いったいいつまで
生きてゆけば
いいのだろうか

それも
わからなくなって
しまって

君がいなくなってからというもの
僕のなみだは流れすぎて
今はもう
黒いがらんどうになって
しまったよ
乾いた目

そして
そんな
目で
明るい
夜の
まちかどに
佇む
だけ













22/05/07 22:54更新 / 花澤悠



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c