ポエム
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いちばんぼし み~つけた

カーネーションが似合う

子どもみたいに悪のない貴女

渇ききった

僕の心を

軽く濡らしてくれる歌声が聴こえたよ

とっておきのロマンチックなやつ



酔ってはしゃいでしまった店で

少し低めの声で

ピシャリと黙らせてくれる

理知的で静かな微笑みも

ちょっとだけ

ビビるけど

君の伸びた手が

僕のほおを撫でてくれる

「つぎは、ここを張るから、ね」

こ、怖いよ~。

ドギマギする僕に

向ける瞳の色は?

てきいてみると

「ももいろのクローバー」

ハ、ハートじゃ、ないんだね?


酔って楽しい

夜は更けゆく

いちばん大切なものは

目にはみえないんだって

大きな嘘をついたのは

小さな星の、星の王子さま、だったっけ?

でも彼は、無数の星のなかで

「僕の星」は

すぐにみつけられるんだったね?

君がこわいって

くだらない嘘を取り消させて

「僕の、いちばん輝く星は、君の笑顔さ」

とか

すこし照れるほどのほんとうの言葉を

言葉を使わせて

嘘はないから



この夜の

ふたりの輝く時間を

ながしさるような嘘がこわいから

その星をみつめているよ

絶対にまちがわない、いちばんの星を












22/05/08 21:54更新 / 花澤悠



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