いちばんぼし み~つけた
カーネーションが似合う
子どもみたいに悪のない貴女
渇ききった
僕の心を
軽く濡らしてくれる歌声が聴こえたよ
とっておきのロマンチックなやつ
酔ってはしゃいでしまった店で
少し低めの声で
ピシャリと黙らせてくれる
理知的で静かな微笑みも
ちょっとだけ
ビビるけど
君の伸びた手が
僕のほおを撫でてくれる
「つぎは、ここを張るから、ね」
こ、怖いよ~。
ドギマギする僕に
向ける瞳の色は?
てきいてみると
「ももいろのクローバー」
ハ、ハートじゃ、ないんだね?
酔って楽しい
夜は更けゆく
いちばん大切なものは
目にはみえないんだって
大きな嘘をついたのは
小さな星の、星の王子さま、だったっけ?
でも彼は、無数の星のなかで
「僕の星」は
すぐにみつけられるんだったね?
君がこわいって
くだらない嘘を取り消させて
「僕の、いちばん輝く星は、君の笑顔さ」
とか
すこし照れるほどのほんとうの言葉を
言葉を使わせて
嘘はないから
この夜の
ふたりの輝く時間を
ながしさるような嘘がこわいから
その星をみつめているよ
絶対にまちがわない、いちばんの星を