海風
ながれる雲をみていると
こころがながれてゆくものだから
あの日の荊の罪のあとさえ
きれいに消えたと想ったよ
そしてこころを洗う風
海へといざなう清冽な道
ひとりっきりで生きてきたって
勘違いしていたものだから
その恥ずかしい蛇のこころを
あの青空にあずけよう
そして神さままだ遠いけど
あなたのほうへ歩いてゆくから
わるい想いは消えなくてもいい
ただしいのかももう問わないよ
じぶんがじぶんであるということ
ただそれだけを刻んでおくよ
胸に頭に空に世界に
忘れず刻んでまえに進むよ
おもいがけない幸せだって
ほら今みたいに訪れるから
やさしくながれるなぁ海風よ
こころをはこべよ世界の果てまで