ポエム
[TOP]
点景あるいはかくれて泣くうた



渋滞の車の窓から顔を出す子犬の野生がこぼれる唸りよ



朝焼けの赤い空気に立つ不死の人工建造物の寒さよ



好きというただ言の葉が突っ立って電気も消さずにながれる沈黙



好きというただ言の葉が揺れている電気を消して融けあう白蛇



薄青い裸の君は海のよう小さな喘ぎは潮騒のよう




音もないキッチンに夜座ってる君をみたときかくれて泣いた










22/05/03 06:41更新 / 花澤悠



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c