えいえんの花
ふりかえる物語
そして想い出すだろう花の舞う四月
しずかな空に舞う花のかろやかな浮遊
この音もしない世界の安らかな寝顔
指輪をはめればみえる光景だという約束
それを信じているわたしの薬指が
運命のやわらかな光を光らせている
ちゃんと残された希望を掬いとるね?
瞳を洗ってくれる春風に吹かれ
いまここにあたたかい新生と添い遂げる
でもほんとうは降り積もる花の優しさは
わたしのほおをそっと撫でてくれるんだ
一歩を踏み出す背中を力強く押してくれる
この美しく煌めく春の世界に希望を貰ったんだ
降るはな、舞うはな、積もるはな
ここでこの世界すべての人たちに感謝を捧げる
ときは変わりゆき、ときは変わりゆく、みらい
もう、ときを掬いあげたほうがいい
苦しい断罪など考えないほうがいい
降るはな、舞うはな、積もるはな
許せない憎しみの火傷は忘れ去ったほうがいい
癒せない心の傷は棄て去ったほうがいい
ときは流れゆき、ときは流れゆく、えいえん