春の手紙
朝焼けの
空から
春の手紙が………
白い花が
恋人たちの部屋に咲き
天使が空を駆け巡る
空の上にただよい
下界を眺めているの
わたしだけ
透明な
やわらかなおくりものが
世界をおおっているんだ
だれも
嫌いたくないや
だれも憎みたくない
忘れさせて欲しい
過ぎ去ったけど消えてくれない心の傷
あの夜とめられなかった孤りっきりの
………嗚咽
世界よ。
平和になぁれ。
世界よ、
ひととじぶんを
ちゃんと愛せる世界に、なぁれ。
世界よ、
聴こえるあのひとの歌声を
すなおに愛せる、世界に、なぁれ。