センチメンタルな詩を(あ、うそです。言ってみただけです)
心がみえないでしょう?
心を知ってほしい知ってほしくもない
朝食、
スパゲティを食べようとして
麺を茹でる時間がないと言い訳をして
キャベツを手でちぎって
レトルトスパゲティソースに入れ
かてて加えてウインナーを4本入れて
レンチン2分で
ナポリタン風味の
キャベツとウインナーのスープっぽいの
出来上がり。
ムシャムシャとキャベツ、
義務感で食べた
だれもあたしをかまってくれないけど義務感
少し焦がしたバケットが好き、キツネ色
あ
いい
ちゃんと美味しい
なんてずさんな嘘つき
心がみえないでしょう?
心を知ってほしい知ってほしくもない
とても涼しい緑の風の匂いが、
少し開けた窓からさやさやと吹きこむから
さぁ、
一日の始まりに
世界や
あるいは知っているみんなの幸せを願って
そのついでの優しさで
ぼんやりと
昨夜の夢を想いだす
抱いたのか、抱かれたのか、夢の痛みか
鏡に向かい、心を開く練習、
顔を洗って顔をつくる練習、
泣き真似、笑い真似、怒り真似、
ちょっとウケる
ちゃんとこの家へ帰ってくること、約束する
なにがあっても、
なにがなくても。
心がみえないでしょう?
心を知ってほしい知ってほしくもない