おろかな足跡
罪を知り、
だから、それでも、生きるため
夜に彷徨うおろかな足跡
夜に君を
思って起きた
ひとり寝の
ただ夢をみた
夢の心が、ただ濡れる
桜の木の下
恥ずかしく
濡れて帰るは蜜好きな蝶
いつまでも
好きな人
忘れられない
人の記憶が
うざったく
笑えなく
ひとりになんかなりたくなかった
撫でられた、
体のなかを。
雲の切れ間に日が射して
体に染み入る清らな光の
笑ってしまったあまりの繊細………
撫でられた、
心の中を。
そんな
ゆるやかな登り坂を登るような
こそばゆいような幸せ、を、感じ、
だから。
どんな人とも戦いたくないんだ
戦うと心が乱れるから。
戦うと
心乱れる、ゆらゆらと
揺れる想いが
嫌なので、
ほんとはなるべく
戦いたくない。
もちろん戦っても
《防御は知らない
弾丸撃つのみ》
なので尚更戦いたくない。
どんな人とも戦いたくないんだ
戦うと心が乱れるから。
道なき道を歩いてしまった
夜なき夜にないてしまった
歌を歌って怖くなり
そのとき信じた「なき道」ゆけど
歌を聴くたび辛くなり
そのとき感じた夜に泣く
夜は雨、
雨の夜には、いっつもこうだ
いつもの甘さの睦言を
かぁ〜るく聴かされ嬉しいけれども
言って言ってとねだってしまう
その優しさで叶えてくれても
実は少しは恥ずかしく
聴かされ照れてる可笑しみ知ってる?
そんなの顔みればわかるって?
罪びととしてさえ、だ、
たまらない嬉しさ
だれにもゆずらない
そして、
その春に
坂の町でも
海辺の町でも
守りたかった
その優しさを。
遠い、希(のぞみ)は、
すべてがうまくいかず
泣き崩れ、
そして、彷徨う
とどかない想いの糸を
紡ぐ春
崩れ落ちては
彷徨う旅路か………