春の風、花の恋、午後の陽光
はるかぜに
もしもうなじがあるのなら
そっと息ふきかけてあげたい
気持ちいい?
ってね
片想い
さえ光ってる春の教室
綿毛を飛ばして届けと願った
綿毛みたいな、
恋の歌
目が合うと
あなたのせいで赤くなる
ほおを優しく撫でるはるかぜ
風吹く午後の
あたたかさ
目が覚める
ほどのやさしい声がする
そよ風みたいに微笑む君の
みると目の毒
なほどの微笑み
ふたりして
桜小道を制服で
ふたりの距離をはかって歩いた
ちょっと照れ笑い、したり
………とかね
春からは
絶対片恋やめるとか
誓って叶うわけない、知ってる
だからね、
なんとかして、お願い
抱きしめたい
それはふたりがふたりとも
眩しいほどの「好き」ならいいよね?
なかなかそんな夢の
「好き」って
知らないけど
ただ春の
陽気な風に吹かれたら
「好き」って言っても良さそう、ダメかな?
「もう、良いから」
と
言ってもいいかな?