予告もなく朝は
ぼくだけに聴こえた恋にふり返り夢忘れたのは西のエデンか
運命を読み上げてゆく神さまのうちなーぐちの優しさが好き
気だるさが絡まる日々の帰宅路に問わず語りに聴こえる落陽
傘をもつ君の瞳が濡れていて涙の軌跡が光る黄昏
虹を待つような愚かな女にはなりたく無いぜと固く誓った
胸に穴が空いたという喩えそのままホントに体感した夜
青い鳥という名の神の創作をそれでも猫は狩ろうと追う路地
ただ青い湖上に白い花が落ち何も無かった君への想い
まだ若く夜に爛れていた街で初めて一緒にいたいと想った
月のない川辺を歩く三月の香りはあなたを想い出させた
朝になれ予告もなしに朝になれわたしはひとり行く道を行く