あたし、だって、生きてゆくッ!
男よ、
戦う運命のしもべよ、
と南公園ではっきりと聴いた
神さまみたいなかたの声。
神さまみたいなかた、って、
もしかして、お馬ァ鹿ァ〜?
あたし、おんな、だってぇーの!
千里川に流れる、昨夜の雨のせいの
不要だから捨てられた、プラスチック製品
まぁだ、そんなことを、しているのか
海に沈めてはダメな物を、知れ、
あたし、未来みて、生きてゆきたいッ。
そんな当たり前の意気地もあるかも、
でも、
そんな当たり前のこと言われても、
当たり前の微笑みを浮かべるだけ
神さまに、土下座をして、
生き延びさせてもらったんだ、
言葉じゃなく、心じゃなく、態度で示したよ
あたしがあたしであることの罪。
それがあたしには理解できない、罪。
あたしであることの罪の意味に酔って
海の王の白鯨が、狂って、暴れるなら
カオスの海の白いしぶきと
美しい七色の波に溺れてみたかった
ぷくぷくと、
泳ぎ方も忘れた感じで
ブクブクと、
まるであのラブコメアニメに出てくる
隣の家の巨乳で三つ編みのお姉さんに
抱きしめてもらった感じ、さ。
あの歪な電波塔の発する七色の夢のオーロラが
白鯨を海の王たらしめているのだとしても
あたしだって、生きてゆく!
電波の海を泳ぐ
白鯨と戦う男の幻影から解き放たれ
頭痺れたあのクジラ酔いから醒めてもいい?
戦うことをやめてもよくなる日は
きっとあたしには、訪れないにしても
あたしだって、
尊敬するルフィ先輩みたいに、
王になるッ!って
言い切りつづけたい
いや〜、そんなの無理なら、
あたし、だって、生きてゆくッ!
って、これだけは、言い切りつづける
って、これは、忘れない、
忘れちゃいけない、
物語。