痛々しくも、怖じ気づいてしまったぜ、ふるさとに
(どうせ、あたしは、毒毒しいのでね……)
咲かないと身を縮めている彼岸花
(いまはテレビの中くらいでしか、みないから)
あぜ道を歩く夢みるなんてなぁ
(しとしと小雨が降っていた…………)
寂しくてひとり国道歩いた夜
(ふるさとなんて、大嫌いッ!)
あの街を忘れられない冬の朝
(ハハ、今日から、あたしは自由な一人部屋)
自由って悲しむ自由もあっていい?
(都会ってヤツぁ、都会ってヤツぁ、土さえ無え!)
土が無い世界に生きるそして死ぬ
(あたしの心と、心の中のアイツは、死んだのに)
葬いの鐘が鳴らない静かな夜
(イケナイことやって、体どころか、心まで痩せて…………)
罪を知りそれでも生きる痩せながら
(着飾り過ぎて、着ぐるみ着てたみたいだ、笑)
着ぐるみを脱いだみたいな素のなみだ
(子供の頃から、優等生だったけど、そう言えば)
サヨナラの手の振り方は習ってない
(別れたくない、追いかけたい、けど、サヨナラ)
そして朝それでも虚空に手を伸ばす