ポエム
[TOP]
サマータイムブルースの切れはし《改》


あかるいあの夏の日差しが切れ目なく
あればきっと誰も悲しまない

かも

窓から見える灰色の景色にも
洗われる清々しい風が吹くかもしれない

かもね?

家の周りにてお住まいの神々しい猫の声が
一匹っきりの自由を歌うから

雪の降る自由の行き先を
炬燵に丸まる猫の目が

雪のせいにしない清貧を
炬燵に丸まる猫の目が


この程度のしあわせなの?
って問うの

かも

かもね?



猫が歩くかるい足音はせず
なのにこころには聴こえる不可思議女が

林檎をウサギにする鼻歌を
自由なキッチンに立ち口ずさむ絶妙無神経に

鏡は私をみて
涙の跡を映す奇天烈奇矯なら

呼び込む不幸のノスタルジーは
世界の問いかけに答える不在証明無し

なのかもしれない

しれないの

かも

かもね?











21/12/26 09:59更新 / 花澤悠



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c