ポエム
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真夏の街という海


夏だから、蝉の声で、起こされる
ふらふらゾンビみたいに、横断歩道を渡る
川面を眺めて昨日の、川面との違いを探せない
振り返れば、ずっと同じことの、繰り返しか

熱帯夜、らしい、知らない
寒いのは、この部屋のエアコンのせい
知ってるけど、いたくない、真実
夜の寂しさは、少しずつ、嫌いになる

昼間は、いい人でいられた、かな
乾いた笑顔ばかりの、湖底、張り詰めた
遠い目で、夢見る人がいない、リアル

明日はまた、真夏の街という海へ。
お互いが、伝えきれない、言葉ばかりの、
うすら寒い、真夏の夜の宴に、招かれもせず







21/07/29 04:52更新 / 花澤悠



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