夢の中での祈り
車の音がうるさい
雨上がり
ふと窓の外をみても
この窓からは
なにもみえない
それだから
眠ることにした
そこでは
灰色の空の裂け目から
ひとすじの希望の光が世界に降り
これから生きてゆくことも
嫌なことばかりではないと
信じさせてくれる
ちょっとあたたかい風も吹く
ふと
気づけば
あたりはすっかり夜になり
みあげると
幾万粒の星々の光
だからこのまま
ここに立ち止まり
星空にいだかれたいと
願ってしまってる
そんな少しさみしい夢
むろんほんとうの世界では
生きるって疲れるし
幸せなんて遠すぎてみえないけど
ただ純粋に生きてゆきたいと
夢の中でつよく祈ってみた