ポエム
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青いイメージに濡らされて


僕は正しくはなかった
にしても
僕は青く生きたかった

月を見上げながら
ふとそんな想いを想った

春の夜の夢の中
その廃線の線路の道を
むかしそうしたように
レールの上を歩き落ち
小石を蹴っては
よろけてみたり

線路ぞいの名前も知らない
小さな白い花をみつけて
しゃがみ込むと
その花びらが
なぜか濡れているのに気づく

ふたたび歩き出す僕に
ほんのりと青い人影がみえる

それは幻のあのひと?

歩いても
縋っても
追いつけない
そしていつのまにか
ふたたびひとりで歩いている

今夜
僕の体と心がなにものかに
びしょ濡れにされた
そんな想いの夜の夢




21/05/22 11:17更新 / 花澤悠



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