さみしすぎる夕日
赤い夕日が川面を染めて
大きな橋の上からそれをみていたふたり
語らずとも
伝わる想いもあると
信じていた
これからどんな道を歩んでゆくのか
大人になるというのはどういうことなのか
わからないままで
ふたり
寄り添って川面をみていた
もし
あなたにあえていなければ
もっと上手に生きていられたのかなぁ
でも
もっとあたたかくは生きてはいなかっただろう
ふと
あなたのため息が聴こえた気がして
きっと幻聴だよね
そしてこのわかれの言葉も………
「ごめん」
これだから
夕日はさみしすぎて嫌いなんだ
そんな言葉、聴きたくなかった