美女と野獣
おまえの運命は ねぇ！
あたしに惚れるって決まってるんでしょ？

刀剣で
積み木のように遊んでいる
醜いおまえは、私のダイヤさ！

宝石を
抱きしめたいって? だめでしょう
あたしの心は汚れているから

輝きを
いつから心は閉じ込めた？
広間で無理して、笑ったあの夜？

血の色で
味するみたいなワイン飲み
おまえに甘える、お願い、かまって

三日月の
切っ先刺しても我慢する
醜いあたしの心を、救って？

美女と野獣
あたしの醜い心は ねぇ！
おまえに惚れてる、傷つく深さで……

■作者メッセージ
短歌詩（なんて言葉、ある？）です（でも、そう、言い切る）。
美しさって、なんなんだろう、醜さってなんなんだろう？そんなことを、ふと考えてみれば、美女と野獣のうたになりました。