届かない過去
(短歌六首)
後悔をきっとするって知りながら子供に返って雪に寝転ぶ
傾いた棚を作った父の顔、偲び吸えないタバコを咥える
避難所で青い唇噛んだ夜、あゝ、十年か、陸前高田市
起き抜けにベッドの上に座り込み心の重さをこらえる月曜
元気だと笑って強がる君をみてココアを入れてあげる雨の日
下を向き反省してるフリしつつ地を這う蟻を応援する君
後悔をきっとするって知りながら子供に返って雪に寝転ぶ
傾いた棚を作った父の顔、偲び吸えないタバコを咥える
避難所で青い唇噛んだ夜、あゝ、十年か、陸前高田市
起き抜けにベッドの上に座り込み心の重さをこらえる月曜
元気だと笑って強がる君をみてココアを入れてあげる雨の日
下を向き反省してるフリしつつ地を這う蟻を応援する君