ポエム
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やさしい虹

その七色の虹が
きみの瞳を濡らしたとき

白い綿毛みたいと思ったぼくは
なにもわかっていなかったんだ
かんがえることを諦めて
しまった

ただふたり蒲公英みたいに
仲良く手を振って
川べりの春の風景に
なれたものだから
かおみあわせ悪戯っ子のように
笑いあったね


蝶が舞っているのは
ゆめをみたぼくを祝ってくれるため
土筆が顔をみせて
きみをみあげて微笑んでいる
そんなかわいいゆめ


ゆっくりと深く呼吸をして
きみの吐息の悩ましさより
やさしい心をみせてほしい
なんということもない
ふだんのきみの

ぽかぽか
ふたりはぽかぽかになり
瞳にやさしい虹が架かる

やさしいはるのはじまり



21/04/13 15:22更新 / 花澤悠



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