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ボンボヤージュ(新しい言い訳をしましょう)

新しいタイトル。
あー、それ語り出すと長くなるから、ごくごく手短にいとことだけ。
「ボンボヤージュ」って歌があって。

大大昔の歌だよ。

しかも、多分だけど、作者がわからないようなみんなに愛されてる歌なんだ。

それは、ものすごい物語調の歌で、当時の有名歌手や、有名女優たちがその名音源を残している。
たぶんだけど、ユーチューブかなんかでも見れるし、聴けると思う。

なぜ、そんな話を今突然しているのかといえば、そのまぁ、訳詞、かな?日本語の歌詞の中にこういう一節があるから。


《そして私はただの友達だったと
その人に言い訳をしましょう》

タイトル、こっから取ってるよね?
絶対、そう。
2017年の詩なので、ほんと、覚えてないんだけど。

まぁ、いいや。


長すぎる前書きはこのくらいにして、

って、
まだ、続くんかいッ!


あ、閑話休題。


心の綺麗な人って、けっして自分で自分のことを、「私は心が綺麗です」って、自画自賛、しないんでしょう?

なら、どういうルートで、それが伝わったりするのでしょう?
なにか、記号みたいな小道具はあるとして、いったいどこにあるのでしょうか?

そんなことに、悩んでいるのかな?

ま、本文、お読みくださいませ。




──────────────────────

心が醜いっていうの?
そんなのどこで見えるの?
顔が整ってるって言ったじゃない
冷たそうならまだわかるわよ
心が醜いって言ったのね?
なぜあなたにそんなことがわかるのよ?
私が私のことを私はきれいでしょって言うから?
自分のことを頭が良いとか優しいとか
とにかく自分で褒めちぎるから?

そんな、そ──んな!
なら、誰からも褒められない子は
どうすればいいのさ?
私はみんなに褒めて欲しいわけじゃないよ
みんなからなんて、
なんて思われたって、へっちゃらさ
(だから私は嫌われる?)

でも耐えられないこともあるの。

あなたが私をどう思っているかわからないじゃない
みんなあなたに私のことを悪く言うでしょう
でも本当は
そんなに悪くない子(子、って、いくつよ?)
であることを
自覚している私はどうすればいいの?

それが問いで、さらば答えは
もはや自分で自分を褒めるしかない、これでしょう
みんなに言ってもらえる人が
自分で褒める必要なんかあるわけないじゃない
みんなに嫌われてる人間が待っていたら
いつまでたっても嫌われたままじゃない
そこで私は考えた
嫌わないでって言ったってどうせ嫌うんだろうから
せめてあなたの前でだけでは
私は私のことを褒めてあげようと
よろボーイよろボーイ、たどり着いたのは
かつて味わったこともない悲惨な勘違いだったのか?

線路は続くよどこまでも
交わらないのが平行線
私とあなたの人生も
近いよーでも交わらない

どうせ泣いても叫んでも
あなたのことを好きっていっても
好きって好きって言い続けても
私の心は届かないんでしょう
あなたのそのきれいな心には
あなたのそのきれいな心には

私は芋虫みたいにみのむしになってひと冬越えるよ
ぶらんぶらんと糸にぶら下がって
のどかに揺れているよ
そんな私を見て楽しげだなぁなんて
決して思わないでね
うそ、思ってね。
楽しそうだなぁ。
アイツとしゃべると面白そうだなぁ。
そうだッ、しゃべってみよう!

雨で水がしたたっているから、
なんて「美女美女」なんだろうと
思ってくれてもいいのよ

あー、私はどうしてこんな
こんな破滅的な想像しか
思い付かないんだろう

だから、あなたにまで、
私の心は醜いとおもわれたまま、
忘れ去られることが怖いのです。

私は、命がけの自画自賛で、
壊れかけのプライドを保とうとする、
因循姑息な大人になった。

そんな筈では、なかったけれど。

そんなもんにしか、なれなかったよ、
なっさけないけど、ねぇ、あーあ。
でもね、でもね、
楽しいことも、いーっぱい、あったもんね?

考えてみて?
そこそこの人生でしょうって
自画自賛、してもいいでしょ?

ゴメンは、惨めになるから、いわないけど。







───────────────────────
お読みくださり、誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。



21/04/12 23:06更新 / 花澤悠



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