ポエム
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世界樹のねもとまで《改》


ふりかえりながら、あの道にもどろう

ユグドラシルの葉のうたう
たましいしった後悔と嘘、
わすれられない赤い瞳よ。

わたしの記憶ははるか深海
おと無き闇から浮きあがりたい。

しずめたあなたの声を凍らせ
さまよう未来をみうしなわせる。

さなぎのあの子は紋白蝶へ
かくれたあしたははるか山脈。

シベリア寒波のもういをさけて
ガバナの花園ちていで栄え、

ケンレン大将えものをふるい
私を護ってくださるのかしら?

おさないころからあなたが嫌い
わすれられない赤い瞳よ。

地上にふるあめこころを傷つけ
かわいい私を泣かしちゃ駄目だ。

冷たい蛇めもだきしめつづけて
あったかい子にしてあげる。

孤独なたましいほこっちゃ駄目だ
そこぬけあなたも一度は許して、

軽~いおしおきしといてあげる
そうしてすべてはわすれてあげる。

ユグドラシルの葉のうたう
たましいしった後悔と嘘、
わすれられない赤い瞳よ。



この道をあるきつづけるんだ、
だ~れも信じず、疑いもせず、
産まれた日までの逆さの人生
ゆ~ぅっくり ゆ~ぅっくり
ふりかえるんだ、じかんをかけて、
こころをあらって、そうだ、もどろう

ふりかえりながら、あの道にもどろう。








21/03/23 04:36更新 / 花澤悠



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