世界樹のねもとまで《改》
ふりかえりながら、あの道にもどろう
ユグドラシルの葉のうたう
たましいしった後悔と嘘、
わすれられない赤い瞳よ。
わたしの記憶ははるか深海
おと無き闇から浮きあがりたい。
しずめたあなたの声を凍らせ
さまよう未来をみうしなわせる。
さなぎのあの子は紋白蝶へ
かくれたあしたははるか山脈。
シベリア寒波のもういをさけて
ガバナの花園ちていで栄え、
ケンレン大将えものをふるい
私を護ってくださるのかしら?
おさないころからあなたが嫌い
わすれられない赤い瞳よ。
地上にふるあめこころを傷つけ
かわいい私を泣かしちゃ駄目だ。
冷たい蛇めもだきしめつづけて
あったかい子にしてあげる。
孤独なたましいほこっちゃ駄目だ
そこぬけあなたも一度は許して、
軽~いおしおきしといてあげる
そうしてすべてはわすれてあげる。
ユグドラシルの葉のうたう
たましいしった後悔と嘘、
わすれられない赤い瞳よ。
この道をあるきつづけるんだ、
だ~れも信じず、疑いもせず、
産まれた日までの逆さの人生
ゆ~ぅっくり ゆ~ぅっくり
ふりかえるんだ、じかんをかけて、
こころをあらって、そうだ、もどろう
ふりかえりながら、あの道にもどろう。