夢の跡
この街には、かまってくれる人がいないという
絶望、
もっともっとかまってほしいのに誰も横にいない
絶望、
どうせ生きても、いずれ死ぬだけの人生だからとの
絶望、
そんで、そんな朝もまた、カーテンを開けるのは
ま白くなりたいから。
ひとりきりじゃ、寂しい、とか?
どの口が青空に向かって吐いた夢の跡。
布団にねっ転がる
子犬みたいな幽霊いっぴき、
だれのもの、さ?
幽霊でもいいから
逢いたい、
夢みたい。
かけがえのない、貴女。
わたしは一生に一度の人に逢いました。
でね?
わたしは永遠をしっかりと味わいました、と。
ホント、さ。
漆黒の闇おおうこの都市の孤独よりも凄い
絶望、
もっともっと悪く考えずにはいられない心
絶望、
せっせと生きて、やがて死ぬのが生き物だからとの
絶望、
そんで、そんな朝でも光りかがやく貴女に触れたい
夢の跡。