ポエム
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夢の跡


この街には、かまってくれる人がいないという
絶望、
もっともっとかまってほしいのに誰も横にいない
絶望、
どうせ生きても、いずれ死ぬだけの人生だからとの
絶望、
そんで、そんな朝もまた、カーテンを開けるのは
ま白くなりたいから。


ひとりきりじゃ、寂しい、とか?

どの口が青空に向かって吐いた夢の跡。

布団にねっ転がる
子犬みたいな幽霊いっぴき、
だれのもの、さ?

幽霊でもいいから
逢いたい、
夢みたい。

かけがえのない、貴女。

わたしは一生に一度の人に逢いました。

でね?

わたしは永遠をしっかりと味わいました、と。

ホント、さ。


漆黒の闇おおうこの都市の孤独よりも凄い
絶望、
もっともっと悪く考えずにはいられない心
絶望、
せっせと生きて、やがて死ぬのが生き物だからとの
絶望、
そんで、そんな朝でも光りかがやく貴女に触れたい
夢の跡。







21/03/08 23:57更新 / 花澤悠



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