蛇の孤独なまなざし
蛇のまなざしを感じて
草原で大の字で
眠る
べつに
行き倒れとか
そんなわけでなく
ただ
立ち上がれない
なにものかに負けてしまった
かつての
優しいけど弱かった彼のように
星降る夜の優しい風はむかしから
泣きたくなるから
キライなんだ
ボクは疾風のほうが好きだな
全てに憎まれてもいい潔さ
心の中では泣いてるんだろうなとか
なんて激しい孤独なんだろうかとか
こころを持っていかれるんだ
ゆめにみたのは
こんな草原で感じる
青い草いきれの中ではなく
あたたかい部屋で
コタツに入って
見つめあい
ほほえみあう時間
お餅かミカンを食べながら
なんだか二人バカみたいに
けんめいにほおばったりして
きっとほほえみながら
泣きだすと思うんだ
どちからともなく
星が泣く夜は
世界が静かすぎるから
蛇が近づく音が聴こえるんだ
怖くはないんだ
ただ
その蛇の孤独なさみしさに負けて
泣いてしまうんだ
って
ボクはむかしから知っていた
気がする
そしてそのあとの結末の世界も