ポエム
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彼のプライド あたしのプライド
おそらく
おそらく本能的にわかってしまうのだ
その集団の中で
誰に嫌われるとまずいか
と言うことをわかってしまって
それを分かったところで
そいつに好かれようとしないものだから
というより
そいつの価値に気づかないもんだから
そいつに嫌われることになる
そいつにおもねることを処世術と言うのなら
そいつと対等でありたい
と思うことをフライドを保つと言う
だから彼はどんなに泣きそうになっても
いつもプライドを保っていられる
だから彼はその本能を「利用」しないことで
ひとりプライドを守っていられる

だからあたしは彼をみている

その、よって立つべき彼のプライドが
けっしてこわれたりしないように。
その純粋無垢な生きざまが
だれかに穢されたりしないように。

だからあたしは彼をみていて
彼を好きでありつづけること
清純のままでと。
それが、その片想いが、
あたしの、あたしだけの、
ちょっとひきょうな、プライド………かな?
21/02/20 10:50更新 / 花澤悠



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