「終わらないものなどない」なんて嘘
河原に寝そべり
犬と戯れる
服が汚れるけどかまわない
ひとりで過去を忘れたふりでも
かまわない
からだが浮いてくる
風が吹いてくる
じぶんなどもう死んでしまったも同じ
凍えて震えた夜もあった
小声で名前を呼んだ夜も
来る 来ない 来る 来ない
待つのもイヤになる長く寒い夜
ツキガキレイダッタ
オモイデダケ
ワスレラレナイ
月が綺麗ですねと
言ってくれた
嘘でも信じられなくても
どこから来て
どこへゆく
この虚ろな白い肉
とても声が綺麗だったあなた
だからかな
いまの私の声はとっても変だ
むろん
終わらないものなど
ないのが嘘だって知ってる
それは私の想い
河原に寝そべり
犬と戯れる
ぐるぐる私をまわる犬
土は土に還り
水は水に還り
夜は夜に還り
私は私に還る
無数に生きて
無数に死ぬ
河原に寝そべり
犬と戯れる
それで
空を見上げて
アハハ
と笑える
それだけでいい
それが青空でも
それが夜空でも