ポエム
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哀しみの冬


時計塔、落ち着いた街は白く
防寒対策するちょっと大げさに。

空から小雪の降りしきる。
鼻に当たると消えてゆく。
  
私の目は風に吹かれ
もう、乾いてしまったかなり前から。

失ってしまった暖かい人を
忘れられずに、もがいている。

庭には、暗いけれど
白い花が咲いている。

夜、騒がしい街の風景が
小雪舞わせる風に吹かれる。
 
消えてしまった暖かい昔の日や夜は、
届かない未来みたい、私には視えない。






20/12/24 22:29更新 / 花澤悠



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