ポエム
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街の影


そっと、変わらない愛の誓いを想い
心静かになろうとしていた。

風に揺らされ、落葉する秋の庭
カサカサと落ち葉の音が聴こえた。

その街はずれの、小さな洋館が
二人の小さな聖域だった。

二人はそこではどんな愛も
どんな夢も希望もみることができた。


私は日々を愛で串刺しにし、
彼は日々を夢で貼り合わそうとした。

その秋の夜長、月は輝き
私の幸福も乾きながら、輝いていた。

だから、
ただ昔を思い出す
儚いカゲロウの
夢の中で彷徨い、
泣き出しそうな顔は、

地を這い、
この街で生きてゆくための
私自身の
私自身を憐れむレクイエムに
ちょっとだけ、
似ている。







20/11/19 00:18更新 / 花澤悠



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