佇む影
急行が通り過ぎる小さな駅に立ち
圧しよせる未来の不安を感じた
生きてりゃいいと達観もできず
ただただ真昼の太陽がまぶしかった
ひとりでは、生きづらい?
正直に、泣いてごらん?
目の前に
また
あなたが
現れて
くれる
蜘蛛の糸みたいな
夢をみる
けっこー、悔しい。
わたしは絶望をかつて味わいました。
そして今度は絶望を夢にみました。
過去が通り過ぎる小さな夢をみて
圧しよせる孤独な寂寥を感じた
ただ死ななきゃいいんだと虚無に襲われ
ただただ中天の骸骨を幻視していた
20/11/18 00:38更新 / 花澤悠