ポエム
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紅葉の天ぷら(自由律俳句)
(自由律俳句)


蝉の鳴き声もしない、蟻は蛇行する


あぜ道で蛙の合唱を聴く


街から逃げ、暗く笑った目


一息に冷水を飲んだ、窓に月


花を踏みつけたあとで気づく


国道の水たまりを過ぎるタイヤの音


来るのは久しぶり、胸が痛い恋


いかがわしさ、好ましくみえるひと


眠れずイヤホンでユーチューブを聴く


正直になれないなら、理由はいつから


紅葉の天ぷら、箕面の山でだけ食べ


山道を歩くひとは夜が好きな嘘




20/10/22 23:41更新 / 花澤悠



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