ときの過ぎゆくギスギスの
僕と君とのいざこざを

僕と君とのいざこざを
木枯らしの吹く街に出て

僕と君とのいざこざを
為すがままにはできないし
僕と君とのいざこざで
手をつなぐのは難しい

グランフロント大阪で
大サーカスをやってるよ
長身クラウン戯けてる
長身クラウン戯けてる

金波銀波の駅広場
魔法使いは宙を跳び
せいたかクラウン戯けてる
せいたかクラウン戯けてる

影絵の人が戸惑って
おおげさ戯けた台詞はき

お客様なら大喜びで
ふたりなかよく手のひら鳴らして
かおをみあわせ手のひら鳴らして

テントのおそとは夜の国
謎めく怪人闊歩する
昭和かたぎのノスタルジーさん
ふたりのいざこざ止めたよね
ふたりの手と手はぎゅーっとね
ふたりの手と手は恋むすび

■作者メッセージ
スマホのメモ帳で詩を書いていて。なんだか、夜中眠れないので、昔のペンネームの頃の詩を読んでいたら、この詩があった。
このサイトに投稿し始めたころで、「ちゅーやねん」ってペンネームの頃のやつみたい。
あんまり久しぶりだから、自分で書いた気がしない。
でも、中也の真似や、言葉使いのあちこちに自分の匂いがするから、自分で書いたのだろう。