ポエム
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わかれの音が聴こえる午後二時

雨の音は悲しみの音だといった人がいた

僕はそれをそのとき宇宙になぞらえて

とても嫌な否定をした気がする

月をみあげる蟷螂だって

懸命に己が為すべきことを為しているではないか

悲しまないで

いてほしい

なんて

バカな

バカげすぎた否定をしてしまったのだ

違うのに

わかっていたのに

雨音が悲しいのはそのときそこにいた

僕のせいだったからなのに

僕はそれを知っていたのに知らないフリで

宇宙には

希望の数だけ星が瞬いているんだよ

きっと君の希望もそこにはあるはず

だなんて

そんな

思ってもいない嘘をついて

君をなおさら傷つけた

魂をけがした



心からの救いを求めて

雨の音は悲しみの音だといった人がいた

それはとてもとてもよく晴れた

とある日曜けだるい午後二時






20/09/20 08:41更新 / 花澤悠



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