ポエム
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こころもとない心ぶら下げて


朝、まず鏡を覗き込む


これからはじまる一日を、泳ぐ顔を作る


まとわりつく懈怠は、ぬるい風、


心に、揺れてる白辛夷(しろこぶし)、


忘れられない絶望を噛み殺し


誰かの笑い声が聴こえる、世界へつき進む


どこか、大丈夫な心はあるか?


自分自身を責める、愚かな視線は要らない


要らない、要らないと、逃げ、一日を終え、


そこに泣きそうな天使が舞い降りる


知るのは、首をかしげた天使のあどけなさ


夜は長い、細い雨が降り、銀色の髪を濡らす


疲れ果てた私に、天使は夜の賛美歌を歌う


噛んだ唇から、数滴あかい熱量が滴る


それを愛として、こころもとない子守唄として


夜、天使の顔を覗き込み


それでようやく眠れる気がしている










20/09/16 03:26更新 / 花澤悠



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